2011年11月23日水曜日

タマサイ右岸

今日、いつものごとく多摩川サイクリングロードに行ってきました。
タイトルに「タマサイ右岸」と大見得を切ったかのように書きましたが、実際にはちょっとだけ右岸を走ったんです(エヘヘ...)。最初はいつもどおり調布の多摩川原橋から左岸を走り、二子玉川の二子橋から川崎側に渡り、その後第二京浜から再び東京側に戻り、さらに第一京浜からまた川崎側に渡りそのまま終着地まで走りました。何でこんなに行き来するのかっていうと、多摩川サイクリングロードは至る所で途切れていて、そのつど一般道に入るか対岸に渡らなければならないんです。ちょっと面倒ですよね。

右岸の終着地は無舗装地帯をいくつも乗り越えていき、最後には細い遊歩道のようなサイクリングロード(?)の前に「多摩川河口水位観測所」というプレハブの物置みたいな建物が現れて、それ以上行けなくなっています。建物の裏を覗いたら運河があってどっちにしても先には行けないみたいでしたね。
しかも左岸の大鳥居と違って、サイクラーたちも少なく何だか物寂しい雰囲気で、対岸の羽田空港に飛行機がひっきりなしに着陸する光景が何だか妙に印象に残ります。

今日の総行程は、距離83.9km、総上昇283m、移動平均速度20.6km/h、最高速度37.6km/h、移動時間4h04m(recorded by garmin)。

タマサイ右岸、サイクラーが多い割りにコースは狭いんです。
タマサイ右岸

途中に通りかかった川崎河港水門。てっぺんのオブジェ
は昭和初期の川崎の名産品の梨・桃・葡萄だそうです。
川崎河港水門

右岸終着地から見た多摩川河口の風景。左側は羽田空港です。
右岸終着地

2011年11月20日日曜日

夕焼けは綺麗だったのに

今日も自転車はお休みでした。風呂掃除やら、またまた家の仕事に追われてしまった一日でした。何だかストレスがたまるな...。

一通りの仕事を終え、ふと窓の外に目をやるとなんとも綺麗な夕焼けです。夕焼けを綺麗と感じるなんて、いつ以来のことだろう。しばしその美しさに見とれていましたが、これはシャッターチャンスと思いたち、早速カメラを構えましたが電線や建物が邪魔をして気に入った写真が取れません。ならばと、近所の公園にダッシュです。
ところがせっかくの夕焼けも時すでに遅し、ピークアウトですよ。ううっ、ますますストレスが...。うまくいかない日はあるものです。それでも、せっかくなので写真は撮ってきましたよ。

何とか色が残っていた西の空です
夕焼けの名残

帰り道、東の空には一番星が。分かるかな?
一番星どーこだ?

2011年11月12日土曜日

「吾輩は猫である」を訪ねて

新たなシリーズ投稿として、東京都を舞台とした小説にちなんだ場所を訪れてレポートしていこうと考えました。
初回は夏目漱石の「吾輩は猫である」です。明治38年1月に当時の文芸誌「ホトトギス」に掲載され、その後連載となったこの小説、文京区とその周辺を舞台に、自らを吾輩と呼ぶ猫が猫の視点で、その主人「苦沙弥(くしゃみ)先生」と周りに集まってくる友人や元教え子たちの「迷亭」、「独仙」、「寒月」、「東風」らとのやり取りを観察するんです。
それもただ観察するだけでなく、彼らの会話を面白おかしく批評するんだけど、猫の視点を通じて漱石自身が明治の浮かれた世の中を皮肉っているようでした。

この物語を読んでみると、いつの世においても新しい風と昔ながらの習わしとの間で確執があったり、あるいはどの時代も物事の本質みたいなものは変わらないんだなあ、といった考えてみれば当たり前なことも新鮮に感じたりもしました。
この物語、内容的には時事コメディとでもいうのかな?でも文語体が織り交ざっていて、私にはちょっと読みにくかったですね。読み終えるのに随分と時間がかかってしまったけど、読み慣れてきたらそれなりに楽しく読むことができました。

さて、ということで私が訪れたのは、苦沙弥の家のモデルといわれている文京区の「猫の家」跡で、ここは実際に漱石が吾猫やぼっちゃんを執筆したところだそうです。建物は愛知県犬山市の明治村に移築されてしまって、今は記念碑と猫のモニュメントが残っているだけなんだけど、すぐそばにはダムダム弾で苦沙弥を苦しめた落雲館のモデルになったといわれる郁文館中学校がありました。でも今から100年以上も前とはいえ、この地で漱石が「吾輩は猫である」を書いていたなんて、何だか不思議な気持ちになりますね。

ところで今日の総行程は、タマサイ経由で距離63.9km、総上昇344m、移動平均速度20.8km/h、最高速度43.3km/h、移動時間3h04m(recorded by garmin)。

日本医科大学の裏手にありました。感動です。
猫の家の記念碑

吾輩は猫である名前はまだ無い。裏の茶園に散歩かな?
猫のモニュメント